ちびまさの「一人で語れ屋!」 その3

1998.1.9 UP


ある曇った雪上がりの日のこと

 

 

 こんなホームページを作っている位だからバイクも好きだし、みんなが原付もバイクと認めてくれるなら、私もバイクの1台や2台持っています。

 ある日、朝起きたら雪が降ってた。その日は10km離れた友人の家に遊びに行く予定だった。 しっかしよく降るよなぁ、雪も などと思いつつ、車で行こうと思った。居間に行き、机の上に投げてある車の鍵を取った瞬間、父が

 

「どこへ行くんだ!」

と声をかけてきた。

「ちょっと友達んちまで。」

断る理由も無かったので、素っ気なかったが私も返事した。 そのとたん

「車は貸さん!」

と言うて来た。いうねぇ君も。こんなに雪降ってるのに、どうやって仲間んちまで行けって?

「だって雪降ってるやん!」

「だめだ!」

「なんで駄目なん!」

「だめだ!!」

 いやだねぇ。私も高校生ももう終わりだよ(当時高校3年の冬)。駄目なものは駄目でまかり通ると思うんスか。理由聞きたいねぇ。

「なんで駄目なん! 理由は?」

「だめだ!」

 ほらね。うちの親父はいっつも理由は言いやしねぇ。いいさ。私も、根っからのバイク好き、こんな雪の日でもバイクで行くさ。

 家から出たらもうすでに雪は やんでいて、路面を見ても雪などは見当らなかった。通り雪という奴か(んなもんあるかいな。!!)??

 車庫からバイクを出す。暖機する。寒いから、ウエア着る。さて、出発するとするか。

 市道から国道7号に入る。休日+天気が悪かったと言うだけあって、渋滞してますなぁ。っと。ゆっくり、左側を走って、しばらく行く。

 しばらく走ると、右側を走る車も徐々に流れてきた。といっても、断続的。あるT字路まで来ると、黒色の対向車(シビック1300cc)が右折しようと、道路の真ん中で待っている停止しているのが見えた。

 私もその交差点に差し掛かり、その交差点に入ったところで、右からさーっと、車が追い抜いていった。ここまでは良くありまりすよね。ところが、

車がさーっと、追い抜いていった。私も当然左側を走っている。 私の脇を車が追い抜く。追い抜いていって、対向車の黒い車がみえた。っと、おい! こっちに向かって来たではないか。こいつ!何考えてん! 原チャが車の脇走ってるんだぞ!!

 絶対ブレーキかけるよな。私もブレーキかけた。……。良くわからんかったけど、今ぶつかったよねー

だからぶっ転んだんだよね。私がこける。バイクが私の股下からツーとすっ飛んでいって縁石にぶつかった。

……空が見えた。「兄ちゃん。兄ちゃん」と母が呼ぶ声が聞こえる。でも母ではなかった。声のした方を見てみる。バンに乗ったおじちゃんとおばちゃんが見える。このまま国道に寝ててもしょうがないよね。仲間のうちに行かなきゃぁ。 と、バイクを起こすと、エンジンをかける。かかった。私が声をかけてくれたおばちゃんに「あ、どうも」と言う。このときおじちゃんが、「おい!!大丈夫か! 追いかけろ!!(黒い車を)」と言ったいったような気がしたような気がする。

……。私はバイクに乗って友人宅を目指した。あ、ミラーが曲がってる。ブレーキレバーの頭がすれてる。こかすと、レバーは折れちゃうって聞いていたっけど、良く折れなかったなぁ。

 

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 この話の前後関係としては、上に書いた通りです。よーく思い出して書きました。私はこの後、友人宅に着いて一晩泊まってから家に帰りました。今、よくよく考えてみると、事後の私の行動はなにかおかしかったです。警察に行かねば行けないのに、行ってませんし、接触したと思われる車を追いかけることもしませんでした。バイクの方はというと、後で調べて分かったのですが、カウルは、何カ所かで傷が入ったり、割れたりしていましたし、あちらこちら異常が見受けられました。とりあえず、走るために必要な所は直しましたが、それ以外の部分は直しませんでした。完全復活までには後、7万円かかるそうです(バイク屋談)。私自身の方は打撲で済んだようですけど、やはりこういう時は、警察に行くべきだったと思う今日この頃でした。ゲンチャごときじゃぁ、何もしてくれないでしょうけど。

 

 


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